品種改良競争4
こうした花型を組み合わせたときには野菜 種以上に実に不思議な花が咲くことになる。
ところがこうした不思議な花は、種子ができないことが多く、できても親と同じものはなかなか得られない。
たとえば雄雌蕊が弁化した「牡丹」では種子はできない。
「牡丹」を得るには、「牡丹」の遺伝子をもつ普通の花型から種子を採る。
その中から「牡丹」が分離して出てくる親を使うのである。
メンデル遺伝学の初歩の知識があれば、その原理は容易に理解できる。
「牡丹」は劣性遺伝子によるものなので、こうして普通咲きから「牡丹」が得られるわけである。
このとき使用する親は「親木」とよぴ、その種子から「牡丹」を分離させる。
分離することを「吹く」という言葉でよんだ。
そして得られた牡丹咲きは「出物」とよんだ。
また変りアサガオの変種で、「出物」でなく、親の形質がそのまま子孫に出てくるものを「正木」といった。
