占いと猫


まことに猫の本性には、どこか妖怪じみた奇妙な不可解さが付きまとっているようです。


1952年にフランスの総領事オリビエ・クェアンが、イスタンブールで報告した一例をここに引用しましょう(レオ・タラモンティ『オカルトの世界』)。


『・・・航海してイスタンプールに来て停泊していたマルセイユのある貨物輸送船が、ここから出帆するに際して船員の誰かが十二疋の猫をもちこみました。


猫は航海中みなから可愛がられて餌を充分にもらっていたが、船長だけは猫ぎらいだったと見え、船がイスタンブールに帰航すると、十二疋の猫はぜんぶ陸上へ追い上げられてしまいました。


船は猫を乗せないでまた何処かへ出帆して長い期間もどりませんでした。


でもやがて航海をお、兄た船が帰ってきました。


するとどうして感知したのか船の着く前の晩、十二疋の猫が申し合わせたように船の到着する岩壁の一ヵ所に集合して、船のつくのを待っていたのでした』。


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