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2010年08月 アーカイブ

更年期のいろいろ 3

更年期はもちろん卵巣からも始まります。


卵巣は人体の内分泌腺のうちで、もっとも早く老化が起こる器官の一つであるといわれています。


卵巣の重量は、成熟期には約10gですが、40歳代で約7g、50歳代で約5g、さらに60歳代では4gと減少してきます。


つまり、このように老化しはたらきが減少してくるわけです。


卵巣のはたらきの第一は、卵子を排卵することですが、その前後には卵胞ホルモンを分泌すること、および黄体ホルモンを分泌することの大切なはたらきがあるわけです。


卵巣が老化すると、まず卵胞ホルモンの分泌が減少してきますが、一時的にこの卵胞ホルモンの分泌が過剰になったり、あるいは黄体ホルモンの分泌不足による相対的な卵胞ホルモンの過剰を起こし、このため生理が乱れてきます。


これが自覚的な更年期の始まりというわけです。


しかし、卵胞ホルモンはその後しだいに減少してきますが、その減りかたは個人差がいちじるしく、卵巣が正常にはたらいている時期に比べると、10%から80%の減少といわれています。


ここに、更年期障害を強くうったえる人と、そうでない人の出てくる原因の一つがあるわけです。


しかし、10年もするとこの差はなくなり、80歳すぎる頃には卵胞ホルモンの量は、20歳代の約20%になる、といわれています。


黄体ホルモンは、排卵がなければ黄体もつくられないわけです。


その分泌は閉経とともになくなります。

更年期のいろいろ 4

その他の内分泌器官として副腎皮質や甲状腺などがありますが、いずれの器官もそのはたらきはしだいに減少する傾向にあり、基礎代謝なども更年期以後は一定の速度で減退するといわれています。


さて、このようにして下垂体や卵巣をはじめとする各内分泌器官のはたらきの低下により、それぞれの分泌するホルモン量が減少してくると、子宮、特にその内膜は大きな変化を受けることになります。


卵胞ホルモンが一時的に過剰になると、生理が乱れはじめ、やがて生理がストップつまり閉経となります。


ところで、初潮年齢と閉経年齢について戦前と戦後の年齢を比較してみると、初潮は戦前では現在よりも数年おそく、閉経は戦前では平均45歳くらいとされ、現在の51~52歳よりかなり早かったことがわかります。


これは、あきらかに戦後日本の婦人の地位の向上やそれに伴う生活環境の改善、なかんずく栄養の改善による健康の増進に負うところが大きいと思われます。


ついでながら、いちじるしくふとった婦人では早期に閉経し、分娩回数の多い人や子宮筋腫のある人では、閉経がおくれるといわれております。

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